「妊娠中に体力をつけておいたほうがいい」とよく言われます。お産を乗りきるため、と思われがちですが、助産師として長く見てきて、わたしがいちばん伝えたいのは別のことです。
体力は、産後の自分のために贈っておくものです。
産後は、誰にでも平等にやってくる
帝王切開でも、無痛分娩でも、お産のかたちがどうであれ、そのあとの毎日は始まります。夜中の授乳、抱っこ、寝不足。お母さんが体を使う場面は、お産の日よりずっと長く続きます。体力のベースが高いと、そこでばてにくいのです。
わたし自身、第一子を産んでから、そのことを強く感じました。もしあのお産が緊急の帝王切開になっていたとしても、体力をつけておいたことを後悔はしなかったと思います。
お産への向き合い方も変わる
お産そのものについても、感じていることがあります。体力づくりをしてきた方は、お産への向き合い方が「自分ごと」になっていることが多いのです。
「病院で産ませてもらう」ではなく、「自分で産む」。そのつもりでいる方は、自然と準備もされていて、結果としてお産の進みも早い傾向があるように思います。これは研究の数字ではなく、現場で見てきた実感です。
この記事のひとこと
体力づくりというと、頑張らなければいけないもののように聞こえるかもしれません。でも、始まりは散歩ひとつで十分です。
お産の日のためだけではなく、そのあとに続く長い毎日のために。今日の30分が、産後の自分をひとつ助けてくれます。
具体的に何をどれくらいすればいいかは、妊娠中の体力づくり、何をどれくらいすればいい?にまとめています。



