産後の体は、教科書に書かれている経過どおりに進むとは限りません。この記事では、悪露の一般的な経過と、病院に相談してほしい目安をお伝えします。
悪露の経過——色と量は、こう変わっていきます
悪露とは、胎盤や卵膜がはがれたあとの子宮の傷あとと、産道から出てくる分泌物のこと。血液やリンパ液、粘液、はがれた組織などが混ざったものです。
悪露は、だいたいこのように変わっていきます。
- 産後2〜3日:赤色悪露。量がいちばん多い時期です
- 産後3〜4日以降:茶色っぽくなってきます(褐色悪露)
- 産後2週間ごろ〜:黄色っぽく、透明に近づいていきます(黄色悪露)
- 産後4週間ごろ:白っぽくなり、少しずつ終わっていきます
量は、産後3〜4日目までに全体のおよそ7割ほどが出てしまう、という目安があります。わたしはいつも、「1か月くらいかけて、お片づけが終わっていく」というふうにお伝えしています。
続く期間には個人差が大きく、長い方では6週間ほどかかることもあります。子宮の収縮がよいほど、悪露は短期間で終わりやすいといわれています。長引いているからといって、それだけで心配な状態とは限りません。
ここまで来たら、病院へ
退院のときに、いつもこうお聞きしています。「ご自分の生理でいちばん量が多い日、だいたい2日目くらいの量を思い浮かべられますか?」 多くの方が「分かる」とおっしゃいます。その量を目安に、次のようなときは病院に連絡してください。
- その量を、一度でも大きく上回る出血があったとき
- 同じくらいの量の出血が、何日も続くとき
- 大きな血のかたまりが出たとき
- ふらふらするなど、体調に変化があるとき
このほか、においがいつもと違う、お腹が痛む、急にさらさらとした赤い出血に変わった、というときも我慢せず伝えてください。お腹の強い痛みや発熱、大量の出血があるときは、すぐに病院へ連絡してください。
判断に迷うときは、産後の「すぐ相談したい症状」ページにもまとめています。
おうちに帰ったあとは動く量が増えるので、悪露が少し増えることがあります。体からの「ちょっと動きすぎたよ」というサインなので、無理をしていないか振り返って休んでみてください。ナプキンは産後1週間くらいまでは大きめ・夜用、2〜3週目からは普通サイズをこまめに交換する方が多いです。
見てほしいのは、量が急に増えていないか、大きな塊が出ていないか、その2点です。それ以外は、ゆっくり体のペースに任せてください。子宮の戻り方・後陣痛のこと、教科書どおりじゃなかった体験談はこちらの記事に。



